6000本の河津桜が美しく児島湖を彩る、春の児島湖花回廊

岡山市の児島湖周辺では約6000本の早咲きの桜・河津桜が見ごろを迎え、花見客を楽しませています。数か所ある児島湖花回廊のうち、200本の河津桜が植えられている岡南飛行場広場と阿部池土手の河津桜の様子を紹介します。

児島湖花回廊について

岡山市南区にある「花回廊ゴルフコース」に隣接する自然緑地です。 毎年3月初旬に「児島湖花回廊さくらまつり」が、9月下旬に「ヒガンバナ見学会」が開催されています。「児島湖」は児島湾の奥を堤防によって締めきって造られた国内最大の人口淡水湖です。児島湖周辺を河津桜の里にしようと地元の企業が地域住民と協力して河津桜を植える「児島湖花回廊」と名付けたプロジェクトを2007年から続け、今では６０００本の河津桜が植えられています。

河津桜の様子について

岡南飛行場広場の様子

岡南飛行場の横につくられた多目的広場です。広々としたグラウンドがあり、サッカーゴールが数台設置されています。グラウンドの周りにはぐるりと河津桜が植えられていて芝の上や、各箇所につくられた石のテーブルと椅子で花見を楽しむことができます。

広場駐車場横の敷地からは、待機している岡南飛行場のセスナ機が見えます。実は岡南飛行場はかつての岡山空港だったらしいです！知らなかった…。1962年に岡山空港として開港しましたが、滑走路や地形がジェット機に対応できないため新空港（現岡山空港）を岡山市日応寺地区に建設することになりました。1988年に新岡山空港が開港すると名称を「岡南飛行場」に変更し、貸切輸送・遊覧飛行・撮影および宣伝飛行・自家用機に特化した小型機専用飛行場として運営されることになりました。2005年のテレビドラマ「花より男子」第1シリーズの最終回のロケ地としても使用されています！当時の私は場所がどこかも知らず、感動の涙を流して見ていました（笑）

広場のほとんど河津桜は、満開をちょっとすぎ、葉桜になっている箇所も見られたのですが、まだこれから開花を迎える、ふっくらした濃いピンク色のツボミ桜もありました。日当たりなどの関係もあるとは思いますが、河津桜は開花から1か月ほど長く咲き続ける特性があるため、長くお花見が楽しめるのがいいですね。

阿部池土手の様子

阿部池土手には約1㎞に渡って河津桜が植えられ、見事な桜並木を見ることができます。対岸にも美しい桜並木があり、対岸の河津桜は児島湖花回廊ゴルフコース敷地内に植えられています。「児島湖花回廊さくらまつり」が開催される時はゴルフ場が無料開放され中に入ることができます。

土手際には無料の駐車スペースがあり、縦列駐車で車を止めることができます。土手に上がる際は滑らないように注意してください（笑）花見客はこの土手の上にシートを敷いてお弁当を食べたり、おしゃべりしたりしていました。上の写真で池に見えるものは実は太陽光パネルなんです！その奥に本当の阿部池が見えています。岡山市の浦安土地改良区が、所有する農業用ため池を太陽光発電事業を手掛ける企業に貸し出し、約９ヘクタールの水上に約3万3000枚の太陽光パネルを設置したそうです。農業用ため池を活用した水上設置型メガソーラーとしては、国内最大規模とのこと。一面に敷き詰めらた太陽光パネルは遠目で見ると池にしか見えませんでした（笑）

対岸に児島湖花回廊ゴルフコースがある土手の右手には岡南飛行場があり、翼を休める小型飛行機を見ることができます。写真では黄色のヘリが映っています。タイミングが良ければ、離発着する小型機を見ることができるでしょう。

河津桜の見ごろについて

例年では3月上旬から中旬に見ごろを迎えます。私が訪れた日は2022年3月24日でした。今年は例年より桜の開花が遅れたため、24日でもまだ十分綺麗な河津桜を楽しめました。

児島湖花回廊の基本情報