備中高松城は清水宗治の居城として知られ、備中七城のひとつです。羽柴秀吉による日本三大水攻めに数えられる「備中高松城の戦い」の舞台でもあります。現在は城址公園として整備されています。園内には蓮池があり、梅雨明けには城を囲むように「宗治蓮」が咲き乱れ、多くの観光客が訪れます。備中高松城址公園についてや宗治蓮の様子、見ごろなどについて紹介します。
備中高松城址公園について
備中高松城は、かつて深い堀と沼沢地に囲まれた毛利氏の堅固な要塞でした。天正10年(1582)、この地で秀吉軍と毛利軍が戦った「高松城水攻め」がありました。天下統一を目指す織田信長の命を受けた羽柴秀吉(豊臣秀吉)の参謀・黒田官兵衛の奇策「水攻め」にあい、城主・清水宗治の自刃とともに落城しました。現在は備中高松城址公園として整備され、公園内の本丸跡には清水宗治の首塚があり、資料館には水攻めの資料などが展示されています。公園の中央にある7000平方メートルもの広大な堀には、毎年7月中旬になると「宗治蓮」(むねはるはす)が約4000平方メートルにわたって咲く姿が見られます。この「宗治蓮」は、昭和57年に岡山市がこの池の復元を行ったところ、地中深く埋まっていた約400年前の清水宗治公時代の蓮の種が自然に芽吹き、自生して現在の姿になっています。
宗治蓮(むねはるはす)の様子について
蓮池の上には渡橋がかかっており、間近に宗治蓮を見ることができます。ツボミも葉も特大サイズで迫力満点です!(撮影時はまだつぼみの状況でした汗)この大きくて立派な蓮が約400年もの間、地中で眠っていて、再び地上に花を咲かせたことを考えると大変神秘的で歴史の一片を見ている気分になります。
備中高松城址公園の周りは田園が広がり、園内では静かでおだやかな時間を過ごすことができます。蓮池の周りにはベンチなどが設けられていて、座ってゆっくり蓮を観賞するとこもできます。芝生の広場もあるので、シートをしてご飯を食べたり、子供たちがボール遊びなどすることもできます。
蓮池の横には「高松城址公園資料館」があり、水攻め関係等の資料を展示・収蔵しています。料金は無料となっています。水に守られ、水に散った城主・清水宗治公と宗治蓮が重なり、歴史を近くに感じられます。
の花言葉:「清らかな心」、「神聖」、「離れゆく愛」、「救済」
蓮宗治蓮の見ごろについて
例年では7月中旬となっていますが、中旬ではまだツボミが多く、実感としては7月下旬から8月上旬ごろが見ごろと思われます。
備中高松城址公園の基本情報について
所在地
〒701-1335 岡山県岡山市北区高松558−2
営業時間
10時~15時
定休日:月曜日、年末年始
入園料
無料
駐車場
有り(30台の無料駐車場有)
問い合わせ先
086-287-5554(高松城址公園資料館)