近水園(おみずえん)は、岡山市北区足守にある旧足守藩主木下家の庭園で、岡山県では、岡山の後楽園、津山の聚楽園と並ぶ大名庭園です。春になると、近水園一帯と足守川河川敷の150本もの桜が楽しめる人気のお花見スポットです。近水園周辺と足守陣屋跡の桜の様子や桜の見ごろ、ゆっくりと花見を楽しめる場所などを紹介します。
近水園(おみずえん)について
岡山市北区足守にある旧足守藩主木下家の庭園で、昭和34年(1959)に岡山県指定名勝となりました。広さは、約5500平方mあり、県下では、岡山の後楽園、津山の聚楽園と並ぶ大名庭園です。小堀遠州流と伝えられる池泉回遊式庭園の造りで、池には、鶴島と亀島が配置され、上手に流れる足守川から水が引かれています。池の周囲をサクラ、モミジ、エノキが囲み、池面にはりだすように数寄屋造り(茶室風の建物)の吟風閣(ぎんぷうかく)が建てられています。春になると、近水園一帯と足守川河川敷を合わせて約150本もの桜が咲き、満開の頃には「足守洪庵さくらまつり」が行われます。河川敷に特設ステージとテント村が設けられ、多くの催し物で賑わいます。 また、近水園一帯は3月下旬から4月中旬にかけて夜桜のライトアップも行われます(18時〜22時)
桜の様子について
河川敷駐車場横の桜トンネルの様子
近水園河川敷駐車場横には近水園へと続く、見事な桜並木があります。地元の協賛店の名前が書かれたカラフルな祭り提灯も飾られ、トンネルを歩くとお祭りのときの様に心が高鳴ります。
小さな子供がいる家族連れの方は、駐車場に停めた車の横や後ろで花見を楽しんでいる方もいました。大きな桜の木の下は陰になり、涼しく、車が近く便利が良いので、快適に花見ができる場所です。
近水園の桜の様子
近水園にはソメイヨシノの他にしだれ桜が池と遊歩道の間に沿って植えられています。ソメイヨシノは満開でしたが、しだれ桜は4分咲ほどでした。
桜に彩られた吟風閣はより華やかに、歴史の趣を感じさせます。写真左にある亀島は石橋を渡れば簡単に行くことができ、島から庭園を眺めれば、深いグリーンの池に薄ピンクの桜の花びらが浮かぶ春の近水園を楽しむことができます。
亀島の南西に位置する鶴島にも石橋があり、渡ることができます。池を覗けば、赤や白や金色の鯉が泳いでいて、庭園のゆっくりとした時の流れを感じさせてくれます。
近水園入口を入ってすぐに広々とした広場があり、ベンチに座ったり、シートを敷いたりして花見を楽しむことができます。この広場には桜の木はあまりないですが、前方に広がる美しい春の近水園を見ながらのんびり過ごすことができるお花見スポットです。
桜の花言葉:「精神美」「純潔」「優美な女性」
足守陣屋跡の桜の様子
足守陣屋は豊臣秀吉の正室・ねね(北政所)の一族、足守藩木下氏(杉原氏)の陣屋です。陣屋が築かれたのは五代・木下利貞の頃だと伝わっています。徳川家への配慮から城は築かなかったそうで、陣屋跡は2002年に岡山市の史跡に指定されています。現在の足守小学校の北西隣にあり、現在は公園となっています。公園内にはソメイヨシノが周囲を囲むように植えられており、木陰も多く、涼しくお花見を楽しむことができるおすすめスポットです。園内中央には木製の屋根付きのベンチがあります。
公園内には石造りのベンチも数か所設置されています。広々とした芝生の広場は子供たちがボール遊びやかけっこなど、遊び場としても利用でき、家族連れにもおすすめです。
陣屋の遺構は外堀とそれに面した石垣のみが残っており、石垣の高さは約1.5m、堀の幅は約3mあります。外堀に沿ってソメイヨシノがずらりと咲き並び、桜と石垣と水堀の景色は、歴史ある陣屋の名残を感じさせます。
桜の見ごろについて
例年では4月上旬頃に見ごろを迎えます。私が訪れたのは2022年4月5日でしたが、ソメイヨシノは満開で、しだれ桜は4分咲ほどでした。開花状況はその年によって変動しますので、出かける前に開花状況をチェックしておくのが良いでしょう。
近水園の基本情報
所在地
〒701-1463 岡山県岡山市北区足守803
営業時間
9:30~16:30
定休日
月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
入場料
無料
駐車場
有り(足守プラザ前や河川敷等に無料駐車場あり)
問い合わせ先
086-295-0981
私はキャノンの一眼レフカメラ EOS RPのRF24-105㎜レンズキットを使用しています。軽量でコンパクトなボディが手の小さな私にはとっても使いやすくて気に入っています。
【Yahoo!トラベル】取り扱い施設数が約17000施設!!国内最大級宿泊予約サイト