倉敷市浅原にある「安養寺」は高野山真言宗の寺院で、平安時代の釈迦誕生仏像、瓦経、また檜での一木彫りで等身大の毘沙門天像42体など、数多くの文化財があることで知られています。また、豊かな自然に囲まれた安養寺は、年中花が絶えない「花の寺」としても有名で、6月中旬~7月中旬には、720坪の境内一円に、約30種・2000株の多種多様の紫陽花が境内を彩ります。安養寺の紫陽花の様子や見頃、基本情報などについて紹介します。
安養寺について
安養寺は高野山真言宗の寺院で倉敷市と総社市を結ぶ浅原峠にあり、寺社地正面には天王池と呼ばれる池に朱色の浮見堂が造られています。参道の石段にある楼門の上に大きな毘沙門天が乗り、その下には毘沙門天の怒りを鎮めるための船の大きな碇が置かれています。石段を登り切ると高さ約26mの多宝塔、羅教堂、鐘楼、茶室などがあります。本殿である毘沙門堂には、金色の毘沙門天本尊が祀られ、成願堂には平安時代に造営された釈迦誕生仏像・瓦経・等身大の毘沙門天像などの文化財が保存されています。約11tの重量がある梵鐘は中四国一の大きさとされています。また、神仏習合の寺であるため境内には鳥居が三箇所あり、七福神の銅像も配置されています。豊かな自然に囲まれた安養寺は、年中花が絶えない「花の寺」としても有名です。6月中旬~7月中旬には、720坪の境内一円に、約30種・2000株の多種多様の紫陽花が境内を彩ります。
境内の紫陽花の様子
本殿へと繋がる長い石段の脇には紫陽花が植えられており、紫陽花ロードになっています。長い石段も紫陽花を楽しみながら登ればあっという間です。石段の中腹には大きな羅生門天が楼門の上に鎮座していて、その下には羅生門天の怒りを鎮めるための金色の大きな碇が置かれています。どちらも近づくとすごい迫力です!
船の碇が置かれている場所を右に曲がると、中四国一の大きさと言われる約11tの釣鐘があります。これまた大きい!(写真がなくすみません)その横には朱色に塗られた休憩所があり、周りを紫陽花が囲んでします。「天王池」と呼ばれる池の方に目をやると、池に浮かぶ朱色の「龍神堂」が見え、目の前の紫陽花と池に浮か龍神堂の情緒ある景色を楽しむことができます。
紫陽花の花言葉:「青=辛抱強い愛情」、「ピンク=元気な女性」、「白=寛容」
龍神堂には橋を渡って簡単にいくことができます。浮見堂には龍頭観世音菩薩が祀られていて、龍神堂からは日常の喧騒を忘れさせてくれる穏やかな景色を眺めることができます。
先ほどの龍神堂が見える休憩所を石段の方へ戻らず山側に進んでも本堂へ行くことができます。道中には七福神が祀られていて、どの神様も貫禄があり、ご利益がありそう!(笑)弁財天と布袋尊の石像の横には悪縁切不動明王がものすごい迫力で鎮座していて、その佇まいは近づくのも躊躇してしまうほどの迫力です。絶対に切らなければならない悪縁を切り裂き、新たな人生の一歩を力強く後押ししてくださる神さまだそうで、この神様なら絶対悪縁を切ってくれそうです。周りに咲く可愛い紫陽花が少しその迫力を中和しているようにも見えてなんだか面白く感じました。悪縁切不動像の上方にも紫陽花が咲いており、道を少し上るとその場所にたどり着けます。そこからは弁財天と布袋尊の石像が見下ろせて、可愛い弁財天と布袋尊を拝めます。
本殿前にはこれまた迫力のある虎の像があり、その脇にも紫陽花が咲いています。境内にはところどころに様々な種類の紫陽花と個性豊かな石像があり、道中を楽しませてくれます。虎の像の横には約26mある「多宝堂」があり、その下には睡蓮鉢があり、白い花を咲かせています。鉢の中には金魚が泳いでいて、涼しさを感じさせてくれます。
多宝堂脇にある山道を登ると、道中に三十三観音様が岩壁にズラリと並び、神聖な空気が流れています。さらに登れば、「羅漢堂」があり16体の羅漢さまがお祭りされています。羅漢様はお釈迦様のお弟子さんで修行で山を走り回りながら福山登山の安全を守っています。
紫陽花の見ごろについて
例年では6月中旬から7月中旬に見ごろを迎えます。
安養寺の基本情報について
所在地
〒710-0007 倉敷市浅原1573
営業時間
9:00~17:00(年中無休)
拝観料
無料
駐車場
有り(約100台の無料駐車場有)
問い合わせ先
086‐422‐1110