岡山県新見市にある曹洞宗の寺院で、奈良時代に行基が草庵を結び、空海(弘法大師)が開山した約1200年の歴史のあるお寺です。初夏には寺の前の田一面に約5000株の花菖蒲や約11000株のあじさいが咲き誇ります。2021年5月に、全長86m、78基の白の千本鳥居が完成し、岡山の新たなインスタ映えスポットとなっています。梅雨の時期だけの真っ白な千本鳥居とあじさいの美しい景色は必見です。済渡寺のあじさいの様子や見頃情報などについて紹介します。
済渡寺について
岡山県新見市にある曹洞宗の寺院で、奈良時代に行基が草庵を結び、空海(弘法大師)が開山した約1200年の歴史のあるお寺です。女人高野(女性が寺内に入るのを禁止していた時代から女性が参詣できる寺)として創設され、子安観音を祀っています。初夏には寺の前の田一面に約5000株の花菖蒲や約11000株のあじさいが咲き誇ります。その他、蓮の花や山茶花など四季折々の花々が境内を彩ります。2021年5月には、先代住職が「たくさんの人にお参りにきてほしい」という願いを込めて、全長86m、78基の真っ白の千本鳥居が完成しました。平安時代、空海と共に唐から日本に渡り、「法曽焼」のもとになる陶器製造技術をもたらしたとされる「白龍」にちなみ白色の鳥居となっています。
あじさいの様子
建てられたばかりの真っ白な千本鳥居は、岡山の新しいインスタ映えスポットとして人気となっています。ずらりと並ぶ真っ白な鳥居は、ハッと息をのむほど美しく、神聖な雰囲気を漂わせます。よく見ると、鳥居の上部には桃の彫刻が施してあります。これは、白龍が唐から桃の木を寺に持ち込んだとの言い伝えにちなみ、上部に桃の彫刻を施しているとのことです。
白竜を祀る「白竜殿」まで約90m続く真っ白な千本鳥居は、横からみると斜面に沿って咲き誇る青のあじさいと対比して、その白さと美しさが際立ちます。済度寺で見られるあじさいは青色のあじさいが多く、セイヨウアジサイとヤマアジサイが植えられています。
上の写真左がヤマアジサイ、右の白やピンクのアジサイがセイヨウアジサイです。花菖蒲が咲くころは、写真左手の庭に花菖蒲が庭いっぱいに咲き乱れます。
白竜殿から、本堂の方へ坂道を上がれば、鳥居の入り口への迂回路があります。その道を入口方面に進むと、道沿いに木製のベンチがあります。そのベンチからは真っ白な千本鳥居と斜面いっぱいに広がる青色のあじさいが一望できます。梅雨時期にしか見られない素晴らしい景色を、腰をかけてゆっくりと楽しむことができます。
迂回路の途中に山側へ続く道があり、その先にもあじさいが咲いています。山の自然の中で生き生きと咲くあじさいは、見ていると元気をもらえるようです。時間がある方は、山際に咲くあじさいたちも立ち寄って見てみてください。
紫陽花の花言葉:「青=辛抱強い愛情」、「赤・ピンク=元気な女性」、「白=寛容」
済渡寺駐車場近くには、真っ赤な鳥居が立つ「弁天池」があります。弁財天様を祀っていて、商売繁盛、財福開運などのご利益があります。蓮の葉が池いっぱいに浮かんでいて、睡蓮の花が咲いています。グリーン色の池に咲く白の睡蓮が美しく、赤の鳥居とのコントラストがまた美しいです。こちらにも行きしなに是非立ち寄ってみてください。
あじさいの見ごろについて
あじさいの見ごろは6月下旬から7月上旬ごろとなっています。花菖蒲の見ごろは6月中旬から下旬ごろとなっていて、あじさいと花菖蒲を両方見たい方は6月下旬ごろに訪れることおすすめです。あじさいメインで見たい方は7月上旬がもっとも満開で美しいので、7月上旬ごろがおすすめです。
済渡寺の基本情報
所在地
〒719-2552 岡山県新見市法曽661
営業時間
9時~16時
拝観料
無料
駐車場
有り(100台の無料駐車場有)
問い合わせ先
0867-75-2407