子供から大人まで楽しめる酒津公園の桜

岡山県倉敷市にある酒津公園は、高梁川の配水池の堤にある総合公園で、春には園内に約500本のソメイヨシノや八重桜が咲き誇り、多くの花見客が訪れる県内人気のお花見スポットです。酒津公園の桜の様子やおすすめの花見スポット、桜の見ごろ情報などについて紹介します。

酒津公園について

昭和26年に高梁川改修事業により生じた土地に開設された総合公園です。以来60年間、四季を通じて市民に親しまれてきており、この貴重な空間をより魅力的で快適な公園として楽しんでもらえるよう、「水と桜」をテーマに整備されてきました。春になると、園内には約500本のソメイヨシノや八重桜が咲き誇り、配水池で遊ぶカモやアヒルと水面に写る桜の景色は美しいの一言。園内にはジョギングやウォーキングに最適な遊歩道や水遊びができる噴水のある親水広場、大きな複合遊具のある子ども広場、自由に子供から大人まで遊べる芝生広場があり、家族連れはもちろん、幅広い世代に人気の公園となっています。また、遊歩道沿いには、高梁川改修の記念碑や高梁川東西用水組合の洋風木造建築が建っており、当時の歴史を感じることができます。

酒津公園の桜の様子

園内の桜の様子

園内の遊歩道沿いにはたいさんのソメイヨシの咲き並んでおり、遊歩道を１周すれば、園内全体の桜景色を楽しめます。訪れた時も、桜を見上げながら、遊歩道をウォーキングやジョギングする方々が多く見られました。遊歩道沿いは木陰が多く、涼しいので、お花見スポットとしても人気です。家族連れや団体客など、大人数での花見もしやすく、シートを敷いてお花見を楽しめます。

公園の北側には「芝生広場」があり、子供から大人まで自由に遊べる広々とした芝の広場があります。広場の周りをぐるっと桜の木が囲っており、この場所も花見スポットとして人気があります。芝生広場にはバスケットゴールが１台設置されており、自由に使うことができます。他に設置されている遊具はないので、好きな遊び道具を持参すれば自由に広々とした広場で遊ぶことができます。ボール遊びやバトミントン、シャボン玉など様々な遊びをする子供や大人の様子が見られます。

芝生広場には、濃いピンク色で、花弁の多く丸くふんわりとした形の八重桜も植えられており、薄ピンクの上品なソメイヨシノとは違った、華やかな八重桜の下で花見を楽しむこともできます。八重桜はソメイヨシより開花期間が長いので長く花見を楽しめます。上の写真はソメイヨシが葉桜になった時期の写真ですが、まだ八重桜は咲いていました。

園内の南側、駐車場すぐ横には幅広い年代の子供たちが遊べる複合遊具がある「子ども広場」があります。年代に合わせた多くの遊具があるので、子供たちは時間を忘れて思いっきり遊ぶことができます。この場所は近くに水遊びができる「親水広場」と隣接していることもあり、家族連れに人気の花見スポットです。ベンチやテーブルが所々に設置されており、子供を見守りながら花見ができます。また、広場は広々としているのでテントを持参している家族連れも多く、家族団らんの時間を過ごせます。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、バーベキューや多人数・長時間の飲食禁止となっています。また、夜桜のライトアップも中止となっています。

用水路沿いの遊歩道の桜の様子

河川敷駐車場から公園へ渡る、用水路にかかる小さな橋（よいこばし）の周辺には桜の時期になると、屋台が出店します。イカ焼きや唐揚げ、りんご飴などの屋台が出店され、お祭り気分を味わえます。用水路沿いの遊歩道は桜並木になっており、キラキラ光る川面と桜の美しい景色が楽しめます。

用水路沿いの遊歩道を配水池方面に進むとグラウンドがあり、蔵屋敷風のトイレ、そして高梁川改修の記念碑があります。トイレと記念碑の間にはちょっとした広場になっていて、木製のテーブルとイスが数台設置されています。園内より人気が少なく、ゆっくりと花見ができる穴場の花見スポットです。トイレも近くにあるで、便利が良い場所となっています。

記念碑横の遊歩道を進めば、すぐ配水池にたどり着きます。配水池から用水路への入り口には水門が設けられており、大正13年に完成した東西用水酒津樋門　（とうざいようすいさかつひもん）は現存する水門としては国内最大級のものとなっています。平成15年には選奨土木遺産を受賞し、平成28年7月25日には国の重要文化財に指定されています。構造は鉄筋コンクリート水門でありながら石を飾りにあしらった端麗な構造で、その美しい造りと水と桜のコラボレーションは花見客の目を奪います。

配水池の桜の様子

「酒津配水池」と呼ばれている公園北の大きな池は、高梁川から取水した水を農業用水として倉敷市と早島町の全土に配水するため、一時的に水を貯めているところです。池の東西には遊歩道沿いに桜並木があり、池と桜の美しいコントラストが楽しめます。

池の東側には3段の遊歩道があり、藤棚からずらりと桜並木が続いています。最上段の桜並木は見上げても見下ろしても美しい桜を目いっぱい楽しむことができる一押しの桜スポットです。最上段からは桜と池を一望できるので、ぜひ足を運んでほしい場所です。休憩所の東屋（あずまや）も遊歩道沿いに設置されているので、そこでご飯を食べたりしてお花見をすることもできます。

池にはカモやアヒルがいて、広い池をかわいく自由に泳いでいる様子が見られます。水面に映る桜と池を泳ぐカモの光景はこの時期にしか見られない風情ある景色です。

桜の見ごろについて

例年の見ごろは3月下旬から4月上旬頃です。私が訪れたの2022年の4月6日でしたが、このときちょうど満開になっており、美しい景色を楽しめました。開花状況はその年によって変動しますので、出かける前にオフィシャルサイトなどで開花状況をチェックしておくのが良いでしょう。

酒津公園の開花状況はこちらから

https://www.okayama-kanko.jp/sakura

酒津公園の基本情報